
明治神宮は都会に残る数少ない森林だった。明治神宮は鎮守の森とも呼ばれて、まるで原生林のような佇まいだが、その実、歴史は90年という人工林だったりする。あの樹齢○○年の巨木の全てがヒトの手により植えられたものなのだ。原宿という街は全く行かないが、明治神宮はよく出かける。
友人の橋本京明も同意見で、夏は一緒によく涼みに行く。鬱蒼とした木々により日陰は十分で、境内の白砂利の踏み心地は快適とも言える。人通りは常に多いが、その道は十分過ぎる幅により十分な制空権を得られ、ヒトに酔うこともない。ただし、年末年始は一気にヒトが集まる。
去年、橋本京明と一緒に巫女さんを見に行った時もまるで満員電車の中を歩いている気分になった。しかも入口の社(やしろ)からずっとその状態で、本堂に到っては過密度がさらに集約されていて、着ていた防寒着が暑苦しく邪魔な状態だった。そして本堂は完全にライブコンサート会場になっていた。イメージとしては、万人の軍勢に2人で挑む感じだ。
それゆえ、全く先に進める気配がなかったので、自分も橋本京明も途中で引き返すことにした。幸い、出口のルートは別で、しかも帰りは空いていたのでヒトに酔うことはなかった。1月の下旬の休日に再び、橋本京明と一緒に初詣として明治神宮に行った時は、さすがに人通りは平常運転に戻っていた。巫女さんは居なかった。
静かが売りの鎮守の森、明治神宮も日によっては、その人気具合は天と地ほども分かれてしまうのだった。【楽天市場】本 橋本京明の通販のことならこちら
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